フェイント王子たち


「じゃ、お腹も満たされた所で、そろそろ有栖ちゃんの話をきこうかな」

そう言うとマスターはそのまま私の隣の席に座り、コーヒーを一口飲んだ。

「マスター…」

「なんか、話したい事があるんでしょ?」

「うう〜」

やだ、涙が出てきちゃう…。

「…有栖ちゃん」

ポンポンって、マスターが優しく頭を撫でてくれる。
う〜、そんな事されたら、涙が止まらないよ〜。