フェイント王子たち


「こちらが鍵になります」

と、言って、高橋さんはカウンターの上に置いてあった封筒を逆さまにして手の平に鍵を取り出した。

「はい」

2つの鍵を確認すると、高橋さんは封筒に鍵を戻して、こちらにツツツっと、差し出した。

「もう1本、スペアキーはこちらで管理させて頂いております」

「はい」

「では、以上で全て完了となりますが、何か質問等ございますか?」

質問等って、『私の事、どう思ってますか?』なんて事は、まさか、聞けないもんねぇ。