フェイント王子たち


『卒業式が終わってからね』

「じゃ、1ヶ月後ね」

『有栖、大吾が行くまでに部屋汚くしないでよ』

「しないわよっ」

『そう?』

「そう。大吾が使う部屋は空っぽのままにしておくけど、それでいいんでしょ?」

『いいわよ。生活に必要な洗濯機とか掃除機とかは有栖のがあるんでしょ?』

「まぁ、一応」

『一応って、何よ。使わせてくれるんでしょ?』

「そりゃ使うなら使わせてあげるよ」