フェイント王子たち


「それは大変ですね」

「それでスペアキーを持ってすぐに行かなくちゃいけなくなったので…」

「あ、そうですよね」

とにかく、椅子から立ち上がる。

「すみませんね、こちらが足止めしたのに」

「いえ、コーヒーご馳走様でした。じゃ、私はこれで」

鞄を持って急いで入口に移動する。

「では、鍵を取りに来られる時も連絡下さいね」

「あ、はい。じゃあ」

高橋さんの笑顔に見送られて店舗を出る。