フェイント王子たち


「お待たせしました」

高橋さんがトレーで、ソーサーに乗せたコーヒーカップ2客を運んで来た。

「書類汚しちゃいけないんで、あっちに移動して貰ってもいいですか?」

と、高橋さんに促され、窓際のテーブル席に移動して、二人で向かい合って座った。

「はい、どうぞ」

「ありがとうございます。遠慮なく頂きます」

私がコーヒーカップに口をつけると、高橋さんも一口飲む。