フェイント王子たち


あ〜、幾姉ちゃんの声聞いたらなんだか全然酔えそうになくなってきちゃったし、今日は帰ろうかな。

「マスター」

小声で呼ぶとマスターは男性客との話を切り上げて来てくれた。

「今日は、これで帰ります」

「え?もう?ごめんね、あまり相手出来なくて」

「いえ、全然。お気遣いなく」

「昭次に言った?」

「あ、はい、一応」

「喜んでたでしょ?」

「さぁ…」