フェイント王子たち


「…」

…そして優しい笑顔。意味は?その意味は〜っ!?

「あ、いらっしゃいませ」

うっ。笑顔が遠退いていく…。昭次さんは、入って来たアラサーっぽい女性の2人組の接客の為に、メニューを持ってテーブル席へ行ってしまった。
はぁ〜…。思わずグラスに手が伸びる。グビグビ。なんだか、さっきより酸っぱく感じるのは何故だろう。…昭次さん、彼女いないのかぁ。って、イヤイヤ、バーテンダーがお客に言うことを信じていいの?これこそ正に営業用のトークじゃない?