「あ、あれね。ほら、向こうの二人組が飲んでるよ」 と、マスターがカウンターの向こう側に座っている二人組の女性客の方に目線を送る。カウンターの真ん中で一人で携帯をいじりながら飲んでいる男の人を通り越して、二人組の方を見てみる。 私よりちょっと若そうな彼女たちは、昭次さんとキャピキャピしゃべりながらグラスに注がれた薄いレモン色のカクテルを飲んいた。 「…酸っぱそうではないですね」