フェイント王子たち


「いえ、全然気にしないで下さいっ。荒木さんが案内して下さいましたし、高橋さん、他のお仕事だったんでしょ?無理して来られなくても良かったのに」

「…」

ん?なんか悪い事言った私?

「無理しても来たかったんですよ」

「え?」

「さ、次、見に行きますよ」

高橋さんはこっちを見てニッコリ笑うと階段を下りはじめる。

「あっ、待って」

急いで後を追って、高橋さんの運転する車の助手席に乗り込む。