フェイント王子たち


結局、もう一軒は見るのを止めて、不動産屋さんに戻ってきた。

「じゃ、次の土曜日の2時にお待ちしてますね」

改めて明るい時間に内見する事を決めて、高橋さんの素敵な営業用スマイルに見送られ、私たちは不動産屋さんを後にした。

「どっか食べに行こうよ」

と、言うことで、美沙と二人で近くのリーズナブルな居酒屋さんへ入った。

「乾杯っ!」

チューハイのグラスを合わせる。

「で、どうなのよ?」