「じゃあ、これは高橋さんが使って下さい。私は有栖と一緒に使いますから」 と、美沙は持っていた懐中電灯を高橋さんに渡した。 「すみませんね」 「いえ、私が付いてきてるのが余分なんですから」 「じゃ、仕切り直して、中、ご案内しますね」 高橋さんはそう言うと、今度は懐中電灯で前方を照らしながら、私たちの前をいく。 「いつまでボーっとしてんのよっ」 美沙が小声でそう言って、私の背中をバチンと叩く。 「いたっ」