フェイント王子たち


う〜ん、美沙があんな事言うもんだから、なんだかお兄さんの顔がまともに見れないよぉ。あ?名札してる。『高橋潤一』、主任かぁ。落ち着いてるし、年上だよね、きっと。

「有栖っ、聞いてる?」

「あ、すみませんっ。あ〜、どっちも行ってみたいです」

やばいっ、話半分しか聞いてなかった。

「じゃ、早速今から行きますか?」

「はいっ」

と、いうわけで私と美沙は高橋さんの運転する車に乗って、物件を見に行く事になった。