「ただいまー」
陽光が帰って来たようだ。
「ん~・・・。つっ・・・かれたあ」
まぁ、ソフト部の先生、厳しそうだもんね。
「てか、机ん中にあったコレ・・・何だろ。・・・誕生日だってのにさ。・・・不吉の予兆?」
ふふふ。不信感を抱いているようだなあ。それは、あたしが用意したものだぜっ!
―行くよ?
陽光に気付かれないように、あたしたち3人は隠れていた。
目線で合図をだし、菫がひょっこりと陽光の前に出る。
「ひっかり!」
「ぅ、わあ!!す、みれ・・・ちゃん?」
「きょーはなんの日でしょーかっ!」
「え・・・?あたし・・・の、たんじょ・・・」
『だいせいかーーーい!!』
残って隠れていたあたしとしおりが、勢いよく飛び出し、家から持ってきたいたそれ―クリームたっぷりのケーキを、陽光の顔にぶつけた。
「っぶ?!?!?!」
「きゃはははっ!」
「わー・・・。すごい、顔・・・」
「大成功だね!」
ボト・・・と陽光の顔から、ケーキが落ちた。


