「さあて」
チャリをぶっ飛ばして、あたしの家に着いた。
「っはぁ・・・っはぁ・・・」
「はや・・・、い・・・よ・・・ま、ゆ・・・ちゃ・・・ん」
「んぉ~?」
肩で呼吸する2人を置いて、あたしは自分の部屋へ行った。
「なにつくろー、なにつくろー」
歌いながら買ってきたものを漁る。
「って作るもの決まってるんだけどねー」
造花を取り出し、ブーケに飾りを付けた。
トントンと階段を上ってくる音がする。
「ねー、もう作っていー?」
菫が階段からヒョコッと顔を出してあたしに聞く。
「ちょっ。菫ちゃん、邪魔」
「あ、ごめん」
しおりが菫の後ろから出てきた。
「で?作っていーのー?」
「皆で作ろーぜ?」
「アイアイサー」
「んー」
あたしは、レジ袋を持って立ち上がり、階段を降りた。


