「おーし。買い物、オッケーやね?」
「万結ちゃん、訛ってる・・・」
しおりのツッコミを、右から左に聞き流し、あたしはチャリにまたがった。
「しゅっぱーつ、しんこおう!」
百均の駐輪場で、あたしはクラーク博士のポーズを取った。
「声、大きいよ・・・」
人の目を気にするしおり。
「人の目気にしてたらダメだぜっ」
あたしは出来ないウィンクをした。
「万結ちゃん、ウィンクびみょー」
菫は苦笑をこぼした。
「だまらっしゃい」
あたしは菫の頭をチョップしたが、菫の頭にはメットが被さっていたため、
「っつ~」
少し涙目になりながら、あたしは自分の手を押さえた。
「自業ですな」
「お前も黙らんかい」
しおりの頭も、チョップした。


