陽光の誕生日まで、あと5日。
「今日は日曜日です」
「そうだね」
「うん」
「買い物に行きます」
「はい」
「うん」
「お金は持って来ましたか?」
「うん。全財産ね」
「あんましないけど、うん」
「では!!」
あたしと菫、そしてしおりの3人は自転車にまたがった。
再び、あたしの家に集まった今日は日曜日。
「ねー。どこ行くのー?」
しおりがあたしの後を追いながら、大声で言う。
「ん~?100円ショップ~」
「あそこだよ、ほら、なんだっけ」
菫があたしのちょっと後ろで、ごもごも言う。
「新しくできた住宅街の近く?」
「うん。そこ」
あたしの家からそこまで、約20分ちょっと。
「ひひっ。ぶっ飛ばしてくぜぇええ!!」
「えっ?!まっ、待って!!万結ちゃん!!」
「はっや!」
ちんたら俺様の後を付いてくるやつぁ、置いてくぜ!


