俺だけが知るお姫様


咲が元気なら俺は……………


「あ、そうだ。私、先輩に見せたいものがあっていたんです。……………はい!」


そう言って手渡されたのは二つ降折りにされた小さな紙だった。


広げてみると………


数学 61点

国語 62点

化学 48点

地歴 78点
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総合順位 109位



「これ……………」


「はいっ!うちの学年258人ですよ!?私、学年の半分以内に入ったんです!!化学とかはちょっと悪い点数ですけど…………先輩のおかげです!」



心の底から嬉しそうに俺に話す彼女を、俺は気づけば抱き締めていた。


「えっ?えっ!?せ、先輩!?」



「…………『よく頑張ったね』。」


…………これでよかったんだろうか。


「それ、保健室で言った………………先輩、覚えててくれたんですか…………?」



「そりゃあんな風に言われたらね。でも、これは俺の本心だから。お疲れさま、咲ちゃん。」



「ふ、ふぇ……………先輩~…………」


「え、ちょっと!この状態で泣かれたら俺ヤバイんだけど…………!」


「あ、ごめんなさい…………嬉しくって!先輩の制服、汚しちゃいますよね。」




いや、そうじゃない。


俺の理性の問題なんだけど…………