俺だけが知るお姫様



「…………先輩………」


「咲ちゃん、ごめん。俺のせいだ…………俺があんなこと言わなかったら……………」


「…………先輩………」


「ごめん………ごめん…………」



私は、こんな弱々しい先輩が見たかったんじゃない。






私はずっとうつ向いたままの先輩をぎゅっと抱き締める。



「え…………咲ちゃん?」



「私はっ…………クロ先輩のそんな顔が見たかったんじゃないんですっ………!ただ、いい点数をとって、先輩に笑顔で『よく頑張ったね』って………言ってほしかっただけなんですっ………!」





私は、先輩を悲しませたかったんじゃない。