俺だけが知るお姫様



そして王子が連れてきたのは空き教室。


「さすが王子ですね。たった一言で授業を抜けられるなんて。」


今の私の言い方では嫌みにしか聞こえないだろう。



「…………で、俺に何の用?」


そばにあった椅子に足を組んで座る姿は、普段女子に囲まれている彼の様子からは想像できないほど偉そうな態度。これが本来の性格か………



「分かるでしょ?私があなたに話があるなんて、咲のこと以外であるわけないじゃないですか。」


この人は私が咲と親しいことを知っている。だって…………





「もしかして、俺の名前教えちゃったとか?でも、君に限ってそれはないか。だって、そんな失敗するタイプじゃないだろうし。それに……………約束、したしね?」