俺だけが知るお姫様



「そんなことないっ!私、大丈夫だから。だからね、テスト受けたいの…………」


「ダメよ、咲にとって先輩との約束を大事にしたいのは分かる。でもね、先輩だって咲にそこまで無理してほしいとは思ってないわ。」



「…………」




分かってる。それでも、私が先輩にできることはこれくらいしかないって思ったから。


真剣に考えた。いつももらってる優しさに応えるには、何ができるのか。考えて、考えて…………




「私……………先輩に、クロ先輩に喜んでほしいの…………『頑張ったね』って………笑顔を見せてほしいの…………」





私にできるのは、『先輩に喜んでもらう』。


それだけだから…………