俺だけが知るお姫様



そう言って二人を席に座らせる。



テスト、不安だな…………クロ先輩との約束守れるかな…………


その時、先輩と最後に勉強した時のことを思い出した。


『大丈夫だって。約束しただろ?ご褒美あげるって。…………俺を信じろ。』



そうだ。あんなに頭のいい人に教えてもらったんだ。今までで一番勉強もした。


「…………テスト開始。」

監督の先生のゆるい号令でテストが始まる。



まずは数学。テスト用紙を見て、私は驚いた。



…………先輩とやった問題とそっくりだ。これも、これも………!


思っていた以上にすらすらと問題が解ける。





「はい、じゃあ回収~。」

あっという間の50分間だった。




「ゆりちゃん!私ね、ほとんどの問題解けたよ!」


「そう……………咲、保健室行きましょ。」


「ど、どうして?」

「はぐらかさないで。朝から熱があるんでしょ?どう見てもしんどそうだわ。」