「なんで……………とは?」

はぁ………、と先輩の口からため息が聞こえた。


するとクロ先輩は足を止め、後ろにいる私のほうへ方向転換。



へっ…………?

ちょ、ちょっと待って……………

「せ、先輩………………?」


私の目の前で立ち止まる。

「あぁー、くそっ! だからー…………!!」



やけくそのように髪の毛をワシャワシャと乱した後、

パシッ……………


「こういうことだよ、鈍感。」