俺だけが知るお姫様


ハァ……………

クロ先輩の大きなため息が聞こえる。


うつむく私の頭に、先輩の手が置かれる。

「ほら、勉強するよ。時間ないんだから。」


「は、はいっ…………!」



それから、たくさん勉強を教えてもらった。

次の日も、その次の日も、古文に漢文、英語、化学、歴史、現代社会…………今までにないくらい勉強をした。

先輩はどの科目でも分かりやすく教えてくれた。


そして、テスト前日。
先輩との勉強会最終日を迎えた。