「でも、きっとうまくいくと思うの。私、ゆりちゃんにも、藤森君にも幸せになってほしい。だから、頑張って!」

ガッツポーズをする宮川に、少しだけ救われたようだった。

「ああ、ありがとう。」

「二人で何話してるのー?」

後ろから突然現れたのは、俺の想い人。

「ひ、姫野! 驚かすなよ…………」

「失礼ねー。そんなつもりなかったのに。」


また悪い方向に向かってしまう。そう感じたが、宮川から助け船が。