俺だけが知るお姫様


外から聞こえる声に耳を傾ける。

「王子!おはよう! 今日もかっこいいね!」

「王子、今日お昼一緒に食べよう?」


「おー、王子。今日もモテて羨ましいね~。」



……………ん?え、えっ!どういうこと!?訳が分かんないよ~!


「…………………ゆりちゃん、この学校で何が起きてるの……………?」


「咲、あんた本当に何も知らなかったのね………… それより、あの人がどうかしたの?もしかして、一目惚れとか!?」

「ち、違うよ!」


あ、そうか……… ゆりちゃんには、まだ何も言ってないんだった。