俺だけが知るお姫様


次の日、私はさっそく実行することにした。


まずはゆりちゃんからだ!

「ゆりちゃん、おはよう!」

「おはよう、咲。何かいつも以上に元気ね。」

「あのねっ、聞きたいことがあるの!この学校にカッコいい二年生の先輩っている?」


「どうしたの急に?そんなこと、今まで興味なかった咲が…………… そうね、この学校で一番のイケメンって言ったらあの人ね。」


あの人?

そう言ってゆりちゃんは窓の外を指差す。