彼のネクタイを見てみると、青色だった。 ということは二年生…………? この学校は、学年によってリボンやネクタイの色が違う。一年生の私は赤色。 「えっと……………」 無音の時間が流れる。ど、どうしよう!何か話を…………! 「あのっ!どうしてここに……………?」 「ん?ああ、君が入っていくのを見かけたから。」 ……………ん? 「どういうことですか?」 「これを渡そうと思ってね。」 そう言って彼がポケットから取り出したのは、私の大好きな苺ミルク。