「ゆ、ゆりちゃん…………」


「……………咲。」



おぉ…………これは…………


そこには、メイド服を着た宮川がいた。




「どうかな………?とりあえず身長に合うやつ着てみようってことで着てみたんだけど………」




周りからは「やべぇ……」「咲ちゃん、超可愛い~!」だの、いろんな声が聞こえるなか姫野は固まっている。



「咲…………それ、着るの?」



「え、うん!私出し物決めるときもいなかったし、少しでもクラスの役に立ちたくて………それに、お料理とか得意じゃないから裏方に回っても邪魔になりそうだしね………」




さすが………宮川が天使に見えてきた………




「…………やる。」


「え?ゆりちゃん、どしたの?」





「…………私もやる。咲ほっといたら危険だわ。絶対に声かけられて付いていっちゃう。」



その後、クラスでは歓声が沸き起こり。姫野は本意ではないようで、言ってから後悔したかのように沈んでいた。