また夢を見た。
真白と俺、そして白い世界。
真白は俺を呼ぶ…なぜかそれが悲痛な叫びのようで、なぜか俺はその叫びが聞こえてないのか背中を向けて歩き出す…一層、真白は泣きじゃくって…
はっ!はぁはぁはぁ、目が覚めた俺はまた涙を流し身体中から嫌な汗が吹き出していた。
今日は真白と会う約束の週末だ。
バイトは休みだ、週末休みたいと言ったら凄く嫌な顔されたが、何とか了解を得た。
シャワーを浴び身支度を整えて家を出た。
待ち合わせより大分、早く着くだろうからその間なにを聞こうか整理しよう。
待ち合わせ場所に着いたら、既に真白が待っていた。
待ち合わせ時間より大分、早く着いたのに真白は、一体いつから待ってたんだろ?
真白が俺に気付き満面の笑みで俺に手を振っている、つられて俺も手を降り返してしまった。
真白に近付き挨拶をする。
「ゴメン結構早めに来たつもりだったんだけど」
「良いの私、待ってるの好きだから」
そう言って真白は微笑んだ。
「あっ。これあの時の洋服ありがとう」
真白は、律儀に洗濯して返してくれた。
「わざわざ洗濯しないでも良かったのに」
って言ったら真白は笑いながら答えた。
「くすっ、優しいねいつも」
ん?いつも?前回の事かな?
と、頭に疑問を浮かべて居ると真白が歩こう?と促したので続いて歩きだした。