さゆりは手紙を読み終えると、にっこりして誠へ言った。


「あなたが前に宝くじを買いに行ったのは知っているわ。

よそよそしくてすぐにわかちゃった。

確かにお金がある事は良い事よ。

好きなものも買えるし、

老後や娘達の為にもあった方がいい。

別に宝くじが悪いって言っているんじゃない。

でもお金以上に大切な事があると思うの。


それは家族であったり、


あなたがあなたらしく生きることだと思うの。


今まで頑張ってきたんだから。

これからも絶対に乗り越えれるはず。

あなた以外にも私達がついているんだから。」