「ゲームについての説明を開始します」
ヘッドホンからは無情にも説明を続ける声が垂れ流れていた。
「こぞめさんを含む13人の内、8人は村人陣営です。
村人は何も能力を持ちません。
村人のうち2人は共有者と言ってお互いが村人とわかりあえる役職です。
他に、村人陣営には2人特別な能力を持つ者がいます。
1つが占い師、そしてもう1つがこぞめさんの勤める騎士です」
思わずはっとして集中して耳を傾ける。
「騎士はあなた以外のプレイヤーを毎夜1人だけ人狼の襲撃から守ることができます」
人狼の襲撃?
守る?
なにそれ…
わかんない。
何を言っているの?
混乱の余り頭が痛くなりそうだ。
「例えばあなたがAさんを守ったとします。
そして人狼もAさんを襲おうとしたとする。
しかしAさんは騎士に守られているから殺せない。
その時点でその夜の人狼の襲撃は失敗となり、その夜の犠牲者はいなくなります」
殺す、とか
犠牲者、とか
守るとか襲撃とか。
よくわかんないけど、重要そうな役職ということはすごく伝わってきた。
「そして、もう1つの村人陣営の味方、
占い師のことですが。
占い師は毎夜1人役職を見抜くことができます。
しかし、人狼陣営である狂人はうらなっても村人と表示されます」
狂人って?
そう思った私を見抜いたように説明係が口を開く気配を感じた。

