黒い画面にはただ1文が白い文字で書かれていた。
『スマートホンとヘッドホンを繋ぎ、耳に当ててください』
困惑しながらも言われた通りにする。
目だけをうごかして皆の様子を探っていると、また右隣の彼と目が合った。
彼の切れ長な目が柔らかく歪み、微笑みを向けられる。
―――わあ!
なんていうか、
ちょっと、
かっこいい。
ときめいてしまうような甘美な微笑み。
なんか、こんな感情久しぶり。
『―村木こぞめさん』
1人ぼーっとしているとヘッドホンから私を呼ぶ声がした。
「えっ!?は、はいっ」
『返事はいりません。
村木こぞめさんで間違いありませんね』
今度は神妙に頷く。
なぜ名前を知ってるのは気にならなかった。
それぐらいパニックに陥っていたのだ。
『今から説明することに驚くかもしれませんが許可するまで声は出さないでください』
何?
いったい何が始まるの?
不安がむくむくと大きくなっていくのをひしひしと感じた。

