「ねえ…」
突然女の子の声がして驚く。
「どうなってんの?あなた達誰?ここはどこなの?」
すごい。
私の気持ちをまるごと言ってくれた。
つまり彼女もいつの間にかここにいたということか。
「美咲、いつの間にかここにいたんだけど。
どうなってるの?」
一見堂々としているが彼女の白く小さな手は可愛らしいTシャツの裾に皺がつきそうなほど強く握りしめている。
「私も」
勇気を出して同意してみる。
すると私の同意を皮切りにしたようにあちこちで頷いたり僕も、との声が挙がった。
「みんなも、なんだ?」
「そうみたいだね」
どうやら13人全員が突然ここにいたらしい。
私だけじゃないとわかり、ほんの少しだけ安心する。
「てかさ、これうちのじゃないんだけど。
誰の?」
少々ギャルっぽい女の子がスマホ片手に問いかける。
場に満ちる沈黙。
この13台のスマホとヘッドホンは誰の物なのか。
新たな疑問が発生する。
皆で不気味そうに顔を見合わせていたときだった。
13台のスマホが一斉に震えた。

