俺の腕の中でスヤスヤと眠る。

俺の可愛いお姫様。

花崎 真理奈は俺の彼女だ。

真理奈がむちゃくちゃモテるのなんて

別に、今に始まったことじゃない。

だから、俺の不安なんていつになっても

なくならないんだ。

まあが俺のことを好きでいてくれるのは

ずっと知っている。

でも、周りの男どもはまあの事をほっとかない。

真理ちゃんファンクラブなんてあって。

まあに手を出さないのは暗黙の了解だ。

みんなのまあを俺が独り占めできること。

まあの隣に無条件でいれることに

俺は少なからず、優越感を抱いていた。

みんな、俺とまあの中を壊そうとはしない。

だから、少しは安心していたのに。

あいつがまあの前に現れたから。

俺はいつ、まあが奪われてしまうのか。

気が気じゃない・・・