吉原恋愛物語

居間のはしで昼間は寝息を立てながら寝て、夜になれば私に酒を買ってこいと暴力をふるう。
私は、父の変わりように驚いた。あんなに働き者だったのに、母が死んでからはすっかりナマケモノになってしまった。いくら「飲むな」と止めても蹴り飛ばされて、顔を何度も殴られるだけだった。でも・・・・・・昔のような優しい父に戻ってほしかったから、殴られても、蹴られても、昔の大好きな父を取り戻したかったから、私はめげずに父に立ち向かった。