ザー…

「…っぺ……お…ゃ…?」

ん…あれ?私寝てたのかな?

「え?…ここは…」

タクシー?…あ、私引越しの途中だったんだ…

「やっと起きたっぺ!」

「すいません…って、、、」

河童?え?え?!人じゃない?!

「どうしたっぺ?さっきから…」

「い、いいえ、なんでも…」

なんかよくわからないけど…悪い人じゃなさそうかな?

「そうか…このあめも 随分と長いこと ふってるだな」

「そうですねぇ…」

長いこと?結構 時間たってるんだ…
確かに、ちょっと外くらいしね…

「ところでお客さんの 名前は?」

さっきから面白いこと聞くなぁ(ニコ
この河童さん可愛いし…
やっぱ悪い人(人じゃないですって! じゃないんだ!

「アオバです!」

「ふぅん、アオバか…アオバって名前気に入ってるだか?」

「私なりには、その…気に入ってて
可愛いなぁって!思ってます!」

「あぁ、
おらも気に入っただよ」

「本当?!あっ!本当ですか?」

嬉しくて、敬語をついつい忘れちゃった!

「いぃだよ、敬語なんて堅苦しいっぺよ(ニコ」

「あ、ありがとう!運転手さん!」

「そうか…おなごには、ピッタリの
メンコイ名前だなぁ、アオバちゃんか……」

ポッ∥∥ 私の顔が熱くなるのを感じた

「照れちゃいます…」

「ところで恥ずかしながらド忘れしちまったんだが、これから、いくのって…
ドコダッケ?」

村の名前は…

「えっとぉ…………!? 」

いま、みてはいけないものをみた気がした。
脳がいままで楽しかった事を全て恐怖に変えていった…え?だって、

向かいの車が…

「あ…あ…!!、」

「アハハ、ジョークだべ、ジョーク!
どうぶつ村だったよなぁ??」

恐怖で声が、出ない、体が震える脳が警告を鳴らして逃げろと言う。

「あ、っっあ!、、はぃ。」

「アオバちゃんは、どうぶつ村に何しに行くだ?」

「えっえっと…!」

今は落ち着かなきゃ!!そう!落ち着くの!

「 まぁ、いいか、それにしても、そんな若いってのに
どうぶつ村とはな…」

やっぱりあの車…ドウブツムラナノ?

「それなりに味はあるけど…
あそこは なかなかヘンピな土地だぞ?」

何も考えられない、

「いってえ どうぶつ村の どこがそんな気になったんだ?」