素振りの後はストロークを教える。


「フォアハンドのサイドストロークは、軸足を決め上体を真っ直ぐに立てて左足に体重をかけて、軸として体こ回転と共にスイングしてみるんだ」

サービスを練習しているレギュラーの球を打つ。

それはラインぎりぎりのエースになった。


「バックハンドのサイドストロークはクローズスタンスで打つ」

又エースになった。


「クローズスタンスって解るか? 軸足を決めて前足を踏み込む時、かかとから入ると膝が柔らかく使えるようになるから覚え方がいいぞ」




 解説は上手くいった。

その上次々とエースを決めるから、次第に生徒達が浮き足立ってきた。


クローズスタンス……
ラケットを左腰で押し出すように地面と平行に振りながら膝を伸ばし、右足前方でインパクトする。
重心はバックスイングで軸足にかかり、右足に移動してフォロースルーで右足にかける。
左手でバランスをとることでよりスムーズになる。


アンダーストローク・トップストローク・ロビング・ハーフロビング・シュートと続き、最後にネットに寄ってボレーとなる。




 硬式のテニスのラケットより太いグリップ。
持ち手を変えることなくフォアハンドとバックハンドに使える優れものだ。

シューズは底がフラットで凸凹のない物。


ソフトテニスのコートは、大きく三つに分けられる。

ストロークが打ちやすく、ラリーが続けやすい土のクレーコート。

多少の雨でもプレーが可能な砂入り人工芝の通称オムニコート。

摩擦が大きく、カットサービスが有効なハードコート。

又それに合わせたシューズ選びも大切だった。
一般的にはオールコート用がお勧めだけどね。




 「殆どの選手は試合開始の一時間以上も前に会場入りするんだ。ストレッチングとウォームアップをするためだ。それがスムーズに体を動かず原動力になるのだ」


テニスなどのラケット競技も他のスポーツと大差なく、太もも、腰、胸、肩などを鍛える。

ただ移動の激しいテニスは、足を鍛えることが重要になってくる。




 高速でボールの落下位置移動して、急ブレーキきをかけられた足は時に悲鳴を上げる。


大腿四頭筋やハムストリングスなどに掛かるストレスが主な原因だ。

それを軽減するためにも体の芯を温かめるの行為は欠かせなかったのだ。