「俺、監視されてる身なんだけど」

「良い、ご身分だな」


そんな2人の様子を見て、飽きれる。


父親とタカヤは、別に仲が悪いわけではない。


2人とも、ただ不器用な人間なんだ。


「で、、、なんで、ひなたもいんだよ」

「お前に聞きたいことが、あんだと」


タカヤは父親の言葉を聞き、あたしの方を見る。


「久しぶり」


何から、どう聞けば良いかわからずにそう言った。


「、、、おう」


タカヤは父親の態度とはうって変わり、優しく言う。 


「あのさ、、、そろそろ出れるの?」

「あぁ、来月の7日にな」


、、、7日。


「良かったじゃねぇか、自分の誕生日に出れて」


父親が、タカヤのことを茶化す。