4月…
お母さんが予約した1年間の船上の旅が幕を開けた。
目の前に広がるのは、テレビとかで見る豪華客船…
受付を終えた私たちは巨大な船の中へ…
上を見上げれば大きく光輝くシャンデリアが招待客を見つめている…
左右には螺旋階段…
グランドピアノ…
外国人客もたくさん…
本当に船の中に街があるみたい…。
アパレルショップ、病院、レストラン、本屋、カラオケ、お洒落なバー、美容室…まだまだありそう…。
「美咲と博紀くんは何号室なの?」
私と博紀の部屋は1091号室、私の両親は765号室、博紀の両親は701号室
「階は別だから、優雅な日々を過ごしましょ!」
両親たちは笑顔で自分達の部屋へ行ってしまった。
―その頃
「じゃあ朝倉、頼むな!」
「はい、ありがとうございます、こんなでかい仕事を俺に回して頂いて」
俺は朝倉 薫
仕事はバーテン、今回この船の中にあるbar・rainのオーナー兼バーテンを任された。
日々の生活に、少しばかり退屈していた。
何が起こるかわからないけど、ちょっとワクワクしてきやがった。
んで、俺の部屋は…1088か…
「ねぇ博紀、ちょっと見に行こうよ」
私は彼と、これから始まる船の上での生活に最初は驚いていたけど、何かワクワクしてきちゃった。
そして私たちは同じ空間で、出逢っていた…
私と博紀、そして彼の時計の針が…
バラバラに動き出した…。
3つの針が、同じ場所で止まらないように…。
そう願っていた…。
お母さんが予約した1年間の船上の旅が幕を開けた。
目の前に広がるのは、テレビとかで見る豪華客船…
受付を終えた私たちは巨大な船の中へ…
上を見上げれば大きく光輝くシャンデリアが招待客を見つめている…
左右には螺旋階段…
グランドピアノ…
外国人客もたくさん…
本当に船の中に街があるみたい…。
アパレルショップ、病院、レストラン、本屋、カラオケ、お洒落なバー、美容室…まだまだありそう…。
「美咲と博紀くんは何号室なの?」
私と博紀の部屋は1091号室、私の両親は765号室、博紀の両親は701号室
「階は別だから、優雅な日々を過ごしましょ!」
両親たちは笑顔で自分達の部屋へ行ってしまった。
―その頃
「じゃあ朝倉、頼むな!」
「はい、ありがとうございます、こんなでかい仕事を俺に回して頂いて」
俺は朝倉 薫
仕事はバーテン、今回この船の中にあるbar・rainのオーナー兼バーテンを任された。
日々の生活に、少しばかり退屈していた。
何が起こるかわからないけど、ちょっとワクワクしてきやがった。
んで、俺の部屋は…1088か…
「ねぇ博紀、ちょっと見に行こうよ」
私は彼と、これから始まる船の上での生活に最初は驚いていたけど、何かワクワクしてきちゃった。
そして私たちは同じ空間で、出逢っていた…
私と博紀、そして彼の時計の針が…
バラバラに動き出した…。
3つの針が、同じ場所で止まらないように…。
そう願っていた…。
