興味がなさそうに見えて、意外と人のことをよく見てるんだ……？
たくさんあるケーキの中から、食べたい物を言い当てるなんてマネ、あたしには出来ない。
「お待たせ致しました」
また別の店員さんがケーキを運んで来てくれた。
「わ、美味しそう！」
お皿に可愛く盛り付けられた色とりどりのケーキを見て、一気にテンションが上がってそう叫んだ。
ヤバい、見ただけでかなり上がるよ。
爽はそんなあたしを見ながら、ストローをくわえてアイスココアをすすった。
そしてケーキを美味しそうに食べるあたしの顔を、終始呆れ顔で笑いながら見つめていた。
