うーん。
うーん……!
うーん!!!
どうしよう。
決められない。
本気で迷う。
だって、どれも美味しそうなんだもん。
「おい」
背後から面倒くさそうな爽の声が飛んで来た。
「後ろが詰まってんだから早くしろよ」
「あ、すみません」
そう言いながら、後ろの人に軽く頭を下げて順番を譲った。
「いいよね、桐谷は!こうやってケーキを選ばなくても、好きな物を食べ放題だもんね」
お小遣いが減っちゃうことを気にせずに、甘い物が食べ放題の生活なんて羨ましすぎる。
「はぁ!?ケーキなんか見るのも嫌に決まってんだろ」
「ぜ、贅沢な!あたしなんて、3食タニリキのケーキでもいいくらいなのに」
未だにショーウィンドウに張り付いたまま、顔だけを後ろに向けて爽の顔を見た。



