「さっきみたいに教室でも笑えばいいのに」



言っちゃった。


言ってしまった。


余計なことだとはわかっていても、思ったことをズバッと言っちゃった。


あー。


お前にそんなこと言われたくねえよ!


とか、冷たく言い返されるに決まってる。


言った後で後悔するバカなあたし。


ホント、この小心者の心をどうにかしたい。



「ムリだろ。女が寄って来てうぜえし」



視線をスーッと前に戻しながら、爽は無表情のまま言った。