爽は黙り込んだまま、嫌そうに髪の毛をわしゃわしゃと掻き回す。



な、なに?


一体なんだっていうの?


嫌なら言わなきゃいいのに。



「嫌に決まってんだろ!?」



「えっ……?」



なんで……?


そこまで嫌がる理由がホントにナゾ。


顔を見てたらわかる。


めちゃくちゃ嫌がってるってことは。



ふと思ったのは


甘いものが嫌いなんだろうか、ってこと。



けどこの嫌がり方は、どうもそれだけじゃないような……。



「なんで自分ちの店に、お前を連れてかなきゃなんねえんだよ!」



「えっ……!?」



ええっ!?