いつもは寝てばっかりのくせに、珍しく起きてたと思えば真剣にノートを取ったりしちゃってさ。
知らなかった。
こんなに真剣な顔をする桐谷を。
チャラチャラしてるくせに、ちゃんとマジメにノートを取る桐谷を。
字が綺麗だってことも
ピンと背筋を伸ばして座る姿も
ピアスを付けて、チャラチャラしている姿からは考えられないくらいのギャップを感じる。
「なんだよ?」
あたしの視線に気付いたのか、黒板を見ていた桐谷の目があたしを捉えた。
目が合って思わずギクッとする。
「べ、別に!」
鋭い目付きはやっぱり変わらなくて、ダークなオーラもいつもと同じ。
人を寄せ付けない一匹狼のくせに、どうしてあたしを助けたりしたのかホントに謎。
偽りでも一応カレカノだから?



