キョロキョロ周りを見回す。
どうやら授業が始まっていたようで、黒板にはたくさんの数式が並んでいた。
や、やばっ。
全然聞いてなかったよ。
「おい」
隣から小さな声が聞こえて、ゆっくりと振り向く。
そこにはこっちをじっと凝視する桐谷がいた。
「当たってんぞ。問六」
「えっ……!?」
ウソ。
完全にボーッとしてた。
うわー、どうしよう。
わかんないし。
「ほら」
なんて思ってあたふたしていると、またしても桐谷の声が聞こえて振り向いた。
えっ……?
ノートをあたしの方にズラして見えるようにし、バレないように指で小さくトントンと何かを弾く桐谷。
その指先を見ると、問六の答えが書いてあった。
しかも、見やすいようにとても大きな字で。
も、もしかして、教えてくれてる……?
ウソでしょ……!?



