爽の周りにはダークなオーラが漂っていて、明らかに怒っているみたいだった。 それは今までに見た中でも、群を抜くくらい怖くてたちまち雰囲気に呑まれてしまう。 「ちょ、ちょっと……い、痛いよっ」 そんなにキツく引っ張らないでよ。 だけど爽はその手の力を緩めることなく、強引に引っ張り続けた。 「ね、ねぇ……どうしちゃったの?」 一体、何を怒ってるの……? やっぱり爽の考えてることは全然わからない。 空き教室まで連れて来られた後、腕を離されかと思いきや、あたしの予想はまったくの大ハズレだった。