野崎さんもあたしを見てビックリしていたけど、目が合うとフンッと鼻を鳴らす勢いでそっぽを向かれてしまった。



嫌われてるのはわかってるけど、それを見ても何とも思わない。



考えが浅はかかもしれないけど、野崎さんとも分かり合える日が来るんじゃないかって密かに思っている。



だから、今はこれでいい。


恨まれても何を言われてももう、あたしは傷付かないから。



クスッと笑って軽い足取りで教室へ向かった。



ドアに手をかけ勢い良く開ける。



すでに来ていたみんなは、チャイムが鳴るギリギリだからかきちんと自分の席に座っていた。