ダメダメ。
そんなんじゃ。
変わるって決めたんでしょ?
だったら、堂々としてなきゃ。
バクバクする胸を必死に抑えて、6年間通った校門をくぐった。
校庭にある大きな楠は、青々と生い茂ってざわざわとその葉を揺らしている。
降り注ぐ日射しも、見慣れた校舎の形も全部が懐かしい。
「うわ。下駄箱ってこんなに背が低かったっけ?」
体育館へ向かう途中、玄関の前を通った時にふと見えた下駄箱。
懐かしくて思わず駆け寄ると、しんちゃんもあたしの後を追って歩いて来た。
「だな〜。あの頃から5年も経ったって考えたら、なんか早いよな」
「だね!なんか早いね。きっと、高校生活だってあっという間なんだろうね」
しみじみした気持ちが胸に溢れて来る。



