「応援してるね!」 「ありがとっ」 美雨にそう言ってもらえて、なんだか心の奥がむず痒い。 誰かにそう言ってもらえると、頑張ろうっていう気が湧いて来る。 かと言って、告白する勇気は出ないんだけど。 それでも、爽を好きな自分の気持ちからは逃げたくなかった。 片想いでもいいから、好きな限りは自分の気持ちにウソはつきたくない。 モヤがかった心の霧が、パアッと晴れて行くような感覚がして。 爽を好きな自分に自信が持てた。