自分に自信なんてまったく持てなかった。



それは今でも同じ。



そんなあたしを、誰も好きになんてならない。



わかっていたハズだったのに、どうして勘違いなんてしてたんだろう。



バカなあたし。


ホントに……。



「ちょっと!夏休みだからってダラダラしないで勉強しなさいっ」



ソファーにゴロンと横になるあたしに、お母さんの呆れた声が飛ぶ。



「うっさいなー、やってるし!」



「ウソおっしゃい、ちっともやってないくせに」



朝からガミガミ言うお母さんは、あたしの言葉なんてまるっきり信じていない。